士業のホームページ作成

[記事公開日]2017/01/31
[最終更新日]2017/03/10
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「自分の事務所を開業したら、まずはホームページ!」と考えられている先生も多いかと思います。

たしかに、ホームページは必須アイテムだと私は思います。

しかし、ホームページを持つ目的をはっきりさせなければ、大金を払って作っても、効果があまりないホームページになってしまう可能性があります。

「士業」として、どのような目的でホームページを持って、どのようにホームページを作成すれば良いのかを判りやすくご説明したいと思います。

 

ホームページの「目的」を考える

まずは、「何のために」「どのような」ホームページを作るのかを最初にはっきりと決めなければいけません。

ここを間違えると、中途半端で集客が出来ないホームページに大金をつぎ込んでしまうことになる可能性もありますので、慎重に考えましょう。

 

事務所案内用サイト(ホームページ系)

「ホームページから集客は考えていないので、名刺交換した人向けに事務所紹介やアクセス方法を知らせられれば十分」とお考えの場合は、事務所案内用ホームページが良いと思います。

事務所案内用ホームページには、「高級感を持たせたイメージを伝いたい」というようなデザイン重視タイプのホームページと「住所と名前と問合わせページがあれば十分」という必要最低限タイプのホームページがあります。

それでは、それらのタイプの制作方法をみてみましょう。

 

デザイン重視タイプ

文字の情報よりも写真などを多用したデザインにして事務所のイメージを伝えるタイプです。

このタイプのサイトは、最近はトップページに大きな写真を使うようなデザインが多いように思います。

 

 

必要最低限タイプ

ホームページビルダーや無料のホームページ制作サイトなどで自作されるケースが多いのが、この必要最低限タイプのホームページです。

無料のホームページ制作システムとしてはwixやjimdoなどが有名です。

無料プランには広告が入ったり、スマホ対応がなかったりする場合もありますので、ご利用される前に必ず内容をご確認下さい。

少しお金をかけても良いから自分で作りたいという人には以下のようなソフトもあります。

もちろん、格安で制作してくれる業者に依頼する方法もあります。(但し、その場合、維持管理費用が無い又は安いかをチェックする必要があります)

 

ブログ系サイト

ブログ系といってもいろいろありますが、ここでは日々の出来事や情報を定期的に発信するサイトをブログ系と呼びます。

ブログ系にはアメブロのような無料で作れるサイトとワードプレスと呼ばれるブログシステムを使ってサーバーを契約して作るサイトがあります。

ワードプレス自体は無料のシステムなのですが、そのシステムを動かすためにサーバー(月1,000円~2,000円程度)を借りる必要があります。

若干ワードプレスというシステムの知識は必要になりますが、市販されているテンプレートを使用すれば、自作でも見栄えの良いホームページが作れる場合もあります。

もちろんホームページ制作会社に頼めばきれいで見やすいサイトを作ることが出来ます。

 

集客特化型ホームページ(ホームページ系+ブログ系)

私の事務所はこのタイプを意識して作っています。

事務所案内のページへの誘導もしながら、情報発信を主目的としたサイトです。(構成はブログ系に近いサイトです)

私は「検索エンジンから呼び込めるサイト」こそが集客特化型のホームページだと思っています。

つまり、できるだけ沢山のキーワードで検索結果の上位に表示されるようなサイトです。

検索エンジンの検索結果に上位表示させるには、他のサイトからのリンクも重要ですが、私の場合は「記事」を書くことに集中して順位を上げます。

(記事の書き方に関しては『「集客できる記事の書き方」を徹底解説します!』でご説明していますので、ご参照下さい。)

私自身、自作でホームページを作っていますが、画像などのデザインはあまり重視していません。

とにかく「読みやすい構成」を重視しています。

ホームページの目的に関しましては『どのようなホームページをつくるか』でも詳しくご説明していますので、ご参照下さい。

 

自分でホームページを制作する

それでは、ホームページの「目的」が決まったところで、次は「どのように制作するか」を決めましょう。

まずは自分で制作する方法から見てみましょう。

自分でホームページを作る場合、以下の2点を決める必要があります。

  • 事務所案内サイトにするか、ブログ系サイトにするか
  • 無料にするか、有料にするか

それぞれのメリットとデメリットがありますので、サイトを作る前には慎重に決めましょう。

 

無料のホームページ制作システムで作成

無料のホームページ制作システムは先程ご紹介しましたwixやjimdoなどが有名です。

これらのシステムを使って自分のサイトを作成するメリットとデメリットを考えてみましょう。

 

無料のホームページ制作システムのメリット

何と言っても最大のメリットは無料ということでしょう。

しかもHTMLやCSSといったサイト制作に必要な専門知識は使わずにホームページが作れるという点も大きなメリットと言えます。

 

無料のホームページ制作システムのデメリット

全てのシステムではありませんが、広告が掲載される場合があります。

事務所案内のホームページで全く関係ない広告が掲載されるのはデメリットだと言えると思います。

作成したホームページを自分のオリジナルのサイトに移管出来ないという場合もあります。

「一度作ったサイトを移管なんかしないでしょう」と考えられるかもしれませんが、実は移管したくなる可能性は十分あります。

そういった将来の可能性も考えて、無料システムを利用するかどうかを考えましょう。

 

ホームページ作成ソフトでホームページを作成

「少し時間をかけてでも自分でサイトを作りたい」という人は、ホームページ作成ソフトで制作することもできます。

基本的には有料ですが、以下のようなソフトもあります。

私自身はワードプレスを自作しているので、これらのソフトは使ったことはないのですが、ご自身で制作されている先生からお話を伺うとホームページビルダーを使われている先生が多いような印象を受けます。

 

ホームページ作成ソフトのメリット

ホームページ作成ソフトのメリットは、自分で作るのでコストを抑えられるという点だと思います。

自分のドメインを取得して自分で契約したサーバーを利用するので、サイトを全て自分で管理出来るという点もメリットです。

先程の無料ホームページ制作システムや後述します無料ブログは、相手の会社が管理しているサーバーですので、別のサーバーに移管することが出来ません。

つまり無料のサイトは自分のサイトでありながら、実質的には他人のものとも考えることが出来ます。

ですから、自分のサイトを自分で管理出来るという意味ではメリットになるのです。

 

ホームページ作成ソフトのデメリット

ホームページ作成ソフトを使うデメリットとしては「手間」がかかるという点です。

ある程度ホームページ制作の知識が必要になるので勉強しなければいけません。

また、ドメインやサーバーの契約と管理も必要ですし、定期的にバックアップをとるなどの作業も必要です。

ただし、サーバーやデータの管理(保守管理)だけをホームページ制作会社に依頼することもできます。

 

無料ブログで作成

無料ブログとは開設も維持費も無料で始められるブログサービスです。

たくさんの無料ブログがありますが、士業の先生の場合は「アメブロ」や「はてなブログ」をお使いの方が多いのではないでしょうか。

無料ブログサービスには商業利用禁止などの規約があるものもありますので、注意して下さい。

登録をして簡単に始められるので、とりあえずブログを始めようと始められるケースも多いと思います。

 

無料ブログのメリットとデメリット

無料ブログは「無料」であることと、「手軽に始められる」という2点が最も大きいメリットだと思います。

アメブロのように、同じくアメブロを使っている人同士でアクセスを増やしやすい仕組もメリットと言えます。

ただし、デメリットもあります。

無料ブログは自分のブログであっても、他人のシステムを利用しているので、自分のものではありません。

土地を借りて、畑で野菜を育てているようなものです。

大家さんから突然退去を求められた場合、せっかく育てた畑を手放して出ていかなければいけません。

規約違反と言われて削除されたり、サービスを中止すると言われてブログが閉鎖されたりする危険もゼロではありません。

無料ブログをやめて、自分のホームページに移管する場合、今まで集めたリンクなどを引き継ぐことはできません。(301リダイレクトという設定をすれば引き継げるのですが、ほとんどの無料ブログでは使用できません)

無料ブログは長く続ければ続ける程、自分のホームページへ運用を変更する際に大きな価値を無駄にすることになります。

ですから、無料ブログを始めるには、相当考えてから始められることをお勧めします。

 

業者に依頼してホームページを制作する

ホームページで集客するために過剰な機能は要りませんが、必要最低限の機能と見やすいレイアウトにする等の作業は必要だと思います。

ホームページ制作は数十万円かかるので、なんとか自分で作りたいと思われる先生も多いかと思います。

しかし、ホームページは「集客するための最大の武器」ですから、私はプロに任せるのが良いのではないかと思います。

「じゃあ、プロに任せようか」と思われるかもしれませんが、プロに任せれば良いと言うわけでもないのです。

実は「プロに頼めば大丈夫」という考えは非常に危険なんです。

「ホームページ制作のプロ」が「士業が集客できるサイトを制作できるプロ」とは限りません。

そこで、どのような点に気を付けてホームページ制作会社を探せば良いのかを考えてみましょう。

 

業者ごとの強みをチェックする

一言でホームページ制作会社といっても様々な会社があります。

格安で制作することが得意な会社もありますし、写真撮影が得意な会社やリスティング広告といって検索エンジンで表示される広告が得意な会社もあります。

大手であれば安心ですが、必ずしも士業が集客できるサイトを制作できるとは限りません。

一例として以下のようなポイントを聞いてみると良いかと思います。

  • 士業サイトの制作実績
  • 集客できる士業サイトを制作する際に気を付けているポイント
  • 士業サイトであれば、どれくらいのアクセス数を目指すべきか
  • 制作した士業サイトで、実際にどれくらい集客できているか

こういった点を聞いていくと、士業サイトの制作に特化して力をいれているかが見えてくると思います。

 

制作料金と制作内容をチェックする

制作内容によって料金がかわるという会社は多いので、自分の欲しい機能やデザインを伝えて、制作費がいくらになるのかを確認しましょう。

 

士業のホームページ集客に必要な機能

士業のホームページ集客で、以下のような機能は最低限必要と思います。

  • スマホ対応
  • 自分で記事をかける機能(CMSと言います。ワードプレスというシステムが有名です)
  • 問合わせフォーム
  • アクセス解析設置(Google Analytics)

 

あれば良いけれど、無くてもよい機能やサービス

以下のような機能やサービスは、もちろんあった方がいいのですが、お金がかかる場合は、私はなくても構わないと思います。

これらの機能やサービスが非常に重要だと考える方もいらっしゃると思いますので、あくまで参考までに見て下さい。

  • スライダー(バナーが動いて切り替わるような機能)
  • 動画
  • フェイスブックページ
  • アメブロなどの無料ブログへのリンク(自分のホームページをつくるのであれば、そこにブログを書いていくのが良いと思います)
  • SEO対策
  • 業者のアクセス解析レポート(私はアクセス解析の詳しい数字を見ても、何をしていいのかよく判りませんので)
  • リスティング広告サポート(お金が潤沢にあれば広告を出すのは良いと思います)

 

保守費用と保守作業内容をチェックする

ホームページを持ち続ける限り必要になる「維持費用」は、ホームページ制作費用よりも、ある意味重要だと思います。

少額であっても毎月かかる費用ですから、何年も積みあがると大きな費用になってしまいます。

制作料金が安くても、維持管理費用が高ければ、結果として支払う費用は多くなってしまいます。

そこで、どういった作業をしてくれるのかを制作依頼する前にきちんと確認しておきましょう。

 

必要と思われる保守作業

これも私の主観ですが、以下のようなサポートは最低限必要だと思います。

  • データのバックアップ(特にワードプレスはバックアップが難しいのでプロに頼んだ方が良いと思います)
  • テキストの追記・変更
  • 写真の差替え
  • メールなどのちょっとしたトラブルの相談

年に数回お願いするような更新であれば、都度見積をしてもらって、単発で仕事をしてもらえるようなところが良いと思います。

 

会って話をしてみる

遠方の制作会社に依頼する場合は難しいかもしれませんが、制作を依頼する相手とは会って話をするのが一番だと思います。

少なくても電話で話をしてみるということは必要だと思います。

話してみると自分にあった制作会社かどうかを感じることもできます。

集客をするための大事なホームページを作ってもらうわけですから、会って話をして自分の考えを伝えて、相手の考えを聞く事は非常に重要だと思います。

 

ホームページを持つ上で必要な作業

自分で作成するにしても、業者に制作依頼をするにしても以下の作業は必要になります。

 

ドメインの取得

無料ブログや無料サイトの一部のコースの場合は不要ですが、自分でホームページを持つ場合に「ドメイン」を取得します。

ドメインとは「yahoo.com」のようなホームページのアドレスです。

業者に制作依頼する場合、ドメインの取得も代行してくれるケースがありますが、必ず所有者はあなた自身になるようにして下さい。

 

メールアドレスの設定

業者に制作依頼する場合、メール設定も代行してくれるケースがあります。

ご自身でホームページを作成される場合は、契約されたサーバーのホームページに書かれているメールの設定方法を見ながら設定しましょう。

 

アクセス解析の設定

士業の先生がホームページで集客する場合、アクセス解析は必須です。

といっても難しい解析は不要です。

どのページがどれくらい読まれているか程度で大丈夫です。

ただ、この「どのページがどれくらい読まれているか」という簡単な解析が非常に重要になりますので、必ずGoogle Analyticsは設定するようにしましょう。

 

士業として必要なアクセス解析に関しましては『士業のためのホームページ分析方法』で詳しくご説明していますので、ご参照下さい。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ホームページを作るといっても、いろいろな方法があることがご理解頂けたかと思います。

とにかくデザイン性の高いホームページが欲しいと思われる先生もいらっしゃると思いますし、シンプルで情報が読みやすいホームページが欲しいと思われる先生もいらっしゃると思います。

ホームページは「集客する為の武器」ですので、どのようなサイト(武器)にするのかを、じっくり考えてから制作されるのが良いと思います。